応用情報技術者試験 受験記
こんにちは、ソリューションSecの谷です。
今回は令和5年秋に応用情報技術者試験を受験した話をしたいと思います。
普段は主に開発業務に携わっていますが、資格試験を受けるのはかなり久しぶりで、基本情報技術者試験も未受験。
そんな状態から試験に挑戦し、無事に合格することができました。
ちょっと時間は経ってしまいましたが、最近、社内で「応用情報どうだった?」と聞かれることがあったので、せっかくならと思い、自分の経験をまとめておくことにしました。
応用情報ってどんな試験?
応用情報技術者試験は、IT系国家資格の中では中堅レベルに位置付けられる試験です。
システム開発やネットワーク、データベース、セキュリティ、マネジメント、経営戦略まで、IT業務に関わる幅広い分野が出題されます。
- 午前:四択の知識問題(マークシート形式)
- 午後:記述式の応用問題
といった構成で、午後問題では文章読解力や実務的な考え方も求められます。
勉強期間とスケジュール
試験は10月だったので、8月は午前対策、9月は午後対策というざっくりした2か月計画で進めました。
まとまった勉強時間がなかなか取れない中で、「まずは午前でしっかり基礎を固めてから、午後問題に取り組む」という順番が自分には合っていたと思います。
午前対策:隙間時間で「見たことある!」問題を増やすことがカギ
午前試験の対策は、主に過去問を繰り返すことに集中しました。
通勤の電車内や寝る前などの短い隙間時間を活用して、スマホでサクッと問題を解ける「過去問道場」が特に役立ちました。
過去問を繰り返すことで、「見たことある!」と感じる問題を増やしていくことが非常に重要です。
試験当日は似た問題が多く出るので、こうした経験値が点数につながります。
忙しい日々でも、まとまった時間が取れなくても、こまめに過去問に触れることで、知識の定着と問題形式への慣れを効率的に進められました。
ちなみに、私は数学が大の苦手で、ログ、、、カクリツ、、、うううっという状態だったので、計算問題は最低限の理解で、当日難しいものが出た場合は飛ばす覚悟でその他の問題に時間を費やすようにしていました。
使ったツール:
紙の参考書としてこちらも使用しました:
📘 応用情報技術者 合格教本 令和05年度【春期】【秋期】対応(みや子著)
的確にまとめられており、通読するだけでも全体像の理解に役立ちました。同じシリーズで最新のものが出版されているので、受験年に合ったものを購入すると良いかと思います。
午後対策:得意分野を5つに絞って、当日選ぶ作戦
午後試験では、情報セキュリティ(必須)以外は選択式なので、自分にとって解きやすい分野に絞って対策するのがポイントです。
私が準備していたのは必須の情報セキュリティに加え、この5分野:
- データベース
- 組込みシステム開発
- 情報システム開発
- システム監査
- プログラミング
当日は、上記5つをすべて解き、正答率が高そうな4つを選んで解答しました。
分野の選び方にも試行錯誤が
実は試験の1週間前までは、プロジェクトマネジメントやサービスマネジメント等のマネジメント系を見ていました。
ただ、直前に別サイトでおすすめされていたシステム監査の過去問を1問解いてみたら、
「あれ、これ国語得意な人なら全然いけるやん?」という手応えが。
そこから急遽システム監査を勉強対象に加えて、最後の1週間は集中して対策しました。
出題される設問のパターンに慣れれば、文章の読み取りと論理的な回答で得点しやすい分野だと感じました。
午後の解き方のコツ
午後問題は、文章が長くて情報量も多いので、以下のような工夫をしていました。
- 設問を先に読む:何を聞かれるかを把握してから本文を読む
- 本文を読みながら印をつける:該当箇所にアンダーラインなど
- わからない単語は調べる:午前問題にも結びつけることを意識
特に記述の表現は、本文から適切に抜粋する練習していました。
自分の言葉で書こうとするのではなく、答えは本文中にあるというのを意識したのが良かったです。
おわりに
応用情報技術者試験は、広範囲でハードルが高いと感じるかもしれませんが、
実務経験がある人なら、過去問中心の対策でも十分戦えます。
私のように基本情報を飛ばしていても、
- 得意な分野を選んで
- 過去問を通じて出題パターンに慣れて
- 対策をコツコツやれば
合格ラインには届くと実感しました。
参考までに私のスコアは以下の通りでした👇
- 午前:80.00点(合格基準:60点)
- 午後:81.00点(合格基準:60点)
午後も含めてしっかり点が取れたのは、「分野を絞る」「パターンに慣れる」を徹底したおかげかなと思っています。
これから受験を考えている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
それでは!