MENU

blog
スタッフブログ

dot
クラウドとは?自社サーバーとの違いを例え話で解説
情報

クラウドとは?自社サーバーとの違いを例え話で解説

こんにちは!!営業の笹本です!!

お客さまとお話ししていると、けっこうな確率でこの言葉が出てきます。

「そろそろクラウドにした方がいいんですかね?」

そしてだいたい、そのすぐあとにこう続きます。「……いや、正直クラウドって何なのかよく分かってないんですけど😅」

これ、めちゃくちゃ正常な反応やと思います。僕も最初はそうでした。ITの世界の言葉って、説明されればされるほど分からんようになることがありますよね笑

なので今回は、専門用語をできるだけ使わずに「クラウドとは何か」と「自社サーバーと何が違うのか」を、例え話で整理してみます。

先に結論だけ言っておきます。違いはひとことで言うと「置き場所」と「持ち方」です。そして、どちらが偉いという話ではありません。自社の使い方に合うかどうかだけの話です。

クラウドとは?「井戸を掘る」か「水道をひねる」か

クラウドを一番シンプルに言うと、「機器を自社で持たずに、インターネット越しに借りて使う形」のことです。

僕がよく使うのは、水の例えです。

  • 自社サーバー=自分の敷地に井戸を掘る。掘るのにお金がかかるし、ポンプの掃除も自分でやる。でも自分の井戸なので好きにできる
  • クラウド水道をひねる。水源も配管も水道会社が管理してくれて、こちらは使った分の料金を払う。蛇口をひねればすぐ水が出る

「サーバーがどこかの雲の上にある」みたいなイメージを持たれがちですが、実体はちゃんとあります。事業者が用意したデータセンター(セキュリティも電源も冷却も整えた、サーバー専用の建物)の中に機器があって、その一部を借りている、というだけの話です。

実はもう、ほとんどの会社が使っています

ここが大事なところなんですが、「クラウドを導入するかどうか」を悩んでいる会社も、たいていすでにクラウドを使っています

Gmail も、Microsoft 365 も、LINE も、クラウド会計ソフトも、全部クラウドです。ブラウザやアプリから使っていて、自社に機器を置いていないなら、それはもうクラウドなんですね。

実際、総務省の「令和7年版 情報通信白書」によると、2024年時点で80.6%の企業がクラウドサービスを利用しています。用途で多いのは「ファイル保管・データ共有」「社内情報共有・ポータル」「電子メール」あたりで、ここ数年ずっと増え続けています。

出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」クラウドサービス

つまり今の論点は「クラウドを使うか使わないか」ではなく、「自社サーバーに残しているものを、どこまで移すか」に移っている、というのが実感です。

自社サーバーとの違いを、5つの目線で比べてみる

言葉で並べると分かりにくいので、図にしてみました。

自社サーバー(オンプレミス)とクラウドの違いを、置き場所・買い方・管理・外からの利用・入替えの5項目で比較した図

表にも整理しておきます。

目線 自社サーバー(オンプレミス) クラウド
置き場所 自社の事務所やサーバー室 事業者のデータセンター
お金の払い方 機器をまとめて購入(初期費用が大きい) 月額・年額の利用料(初期費用は小さい)
管理する人 自社(または保守業者)が運用・保守・更新 基盤部分は事業者が運用
外からの利用 VPNなどの準備が必要 ネットがあればどこからでも
入替え おおむね5〜7年ごとにリプレースを検討 機器の入替え作業は不要

ここでよく誤解されるのが「お金の払い方」です。クラウドは安くなる、と言い切れるものではありません。初期費用は確かに抑えやすいのですが、使い続ける限り毎月お金がかかるので、長い年数で合計すると逆転することもあります。

じゃあ何が変わるのかというと、僕は「お金の形が変わる」のが一番大きいと思っています。まとまった金額を一度にドンと出して数年使う、という買い方から、毎月決まった額を払う買い方に変わる。これは資金繰りの話でもあるので、経営としてはけっこう意味が違いますよね。

もうひとつ、あまり金額に表れないのが「手間が減る」という部分です。夜中にサーバーが止まって呼び出される、OSの更新に神経を使う、機器の寿命を気にする——このあたりが自社の仕事から外れるのは、情シス担当がいない会社ほど効いてきます。

正直に言うと、クラウドにも弱点はあります

いいことばかり書くのはフェアじゃないので、弱点も書いておきます。

✅ ネットが止まると仕事も止まる

クラウドは回線が命綱です。回線が細い・不安定な拠点だと、体感速度が落ちてストレスになります。移す前に、まず自社のネット環境を確認するのが順番としては先です。

✅ カスタマイズの自由度は下がる

自社サーバーの独自システムを「そのままそっくりクラウドへ」というのは、実はけっこう難しいことがあります。サービスの仕様に合わせて、こちらの運用を少し変える必要が出てくる場面もあります。

✅ 「事業者に任せた=全部安全」ではない

これが一番お伝えしたいところです。クラウドには「責任共有モデル」という考え方があります。ざっくり言うと、建物や設備の安全は事業者が守るけれど、鍵の管理は利用者の責任、という分担です。

具体的には、こういうものは利用者側の仕事として残ります。

  • アカウントとパスワードの管理(退職者のIDが生きたまま、はよくある話です)
  • 誰にどこまで見せるかの権限設定
  • 共有リンクの扱い(「リンクを知っている全員が閲覧可」になっていないか)
  • 間違って消したときのためのバックアップの考え方

実際、共有設定のミスで社外に見えてしまう事故は珍しくありません。このあたりは以前まとめた記事があるので、あわせて読んでもらえると嬉しいです。

クラウドを考えるタイミングは「機器の入替え」のとき

「じゃあ、うちはいつ考えたらいいの?」という話ですが、僕がおすすめしているのは今ある機器やソフトの期限が切れるタイミングです。

たとえば Windows Server 2016 は、2027年1月12日に延長サポートが終了します(Microsoftの公式ライフサイクル情報)。サポートが終わると、セキュリティの修正プログラムが提供されなくなります。ここでどうせ何かを判断しないといけないなら、「同じように買い替える」か「クラウドに移すか」を並べて比べるのが一番ムダがありません。

出典:Microsoft Learn「Windows Server 2016 ライフサイクル」

そのうえで、進め方のコツを3つだけ。

  • 全部いっぺんに移さない。まずはファイル共有やメールなど、移しても業務が止まりにくいものから1つ
  • 回線とアカウント管理を先に整える。土台がガタガタのまま乗せると、結局しんどくなります
  • 「今の運用をそのまま再現する」を目的にしない。せっかく変えるなら、手作業をひとつ減らす方向で考えた方が得です

ちなみに、自社サーバーを残す判断も全然アリです。回線が不安定な現場、外部に出せないデータがある場合、独自システムがガッチリ動いている場合など、残した方が合理的なケースはあります。「両方を使い分ける」という選択肢もあるので、ゼロか100かで考えないのが大事かなと思います。

まとめ

長くなったので、最後に整理します。

  • クラウドとは、機器を自社で持たずネット越しに借りて使う形。違いは「置き場所」と「持ち方」
  • 2024年時点で80.6%の企業が利用済み。もう特別なものではない(総務省 情報通信白書)
  • クラウドは必ず安いわけではない。変わるのは「お金の形」と「手間の量」
  • 弱点は、回線依存・カスタマイズの制約・鍵の管理は自社責任の3つ
  • 考えるタイミングは機器やOSの期限が来るとき。小さく1つから移すのが安全

「クラウドって何?」が、なんとなくでも「あぁ、水道みたいなもんか」くらいに変われば、この記事の役目は果たせたかなと思います😄

参考になれば嬉しいです!

あわせて読みたい


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
Auto-IDフロンティアは、業務システム開発からAI活用支援まで、「現場が楽になるIT」をお手伝いする滋賀の会社です。
「ちょっと聞いてみたいだけ」くらいの気軽なご相談も歓迎です。
👉 お問い合わせはこちら

dot
dot
PAGETOP