業務システム
職能団体向け会員管理システムのリプレース
Oracleからの脱却でライセンス費を削減。会員・会費・診療所を1つで管理する
Oracleライセンス費が負担となっていた会員管理システムをMariaDBへ移行。未使用画面を事前に切り分け、操作性を変えずに予算内でリプレースしました。
システム概要
- 業種
- 医療関連団体(一般社団法人)
- システム規模
- 会員管理・会費管理・診療所管理・マスター保守の4系統/会費管理だけで11機能/マスタ10種類以上
- 開発期間
- 9ヶ月(要件定義〜データ移行・受け入れ)
- 使用技術
- Visual C#/MariaDB(旧システムはOracle)
- プラットフォーム
- Windows 10 / 11、クラウド(SLA 稼働率99.99%以上保証)
- 体制
- 工程ごとに必要人数をアサイン
背景・課題PROBLEM
現行と同じ操作のまま、コストだけ下げたい
会員・会費・診療所の情報を管理する基幹システムが老朽化し、リプレースが必要になっていました。ただし条件が厳しい案件でした。
現行システムはOracleを利用しており、ライセンス費用が負担になっていた
現行システムのデータベースに直接アクセスできない(前開発会社の管理下)
事務局の業務は現行システムの操作に完全に最適化されており、操作方法を変えられない
他社提案が初期開発時よりも高額な試算になっており、予算が合わない
提案SUGGESTION
- データベースをOracleからMariaDBへ
- UI/UXは「極力現行を維持する」と最初に宣言する
- データ移行の限界を先に共有する
- 予算に合わせる方法そのものを提案する
データベースをOracleからMariaDBへ
オープンソース系のMariaDBに切り替えることで、ライセンス費用を継続的にコストダウンする構成をご提案しました。クラウド環境も、月間稼働率99.99%以上のSLAに対応したサービスを選定しています。
UI/UXは「極力現行を維持する」と最初に宣言する
刷新のタイミングで画面を作り替えたくなりますが、今回は現行のUI/UXを維持することを前提として明記しました。そのうえで、設計時に未使用と分かった入力項目や操作は、ご相談のうえで取り除く方針としています。実際、対象機能一覧では未使用画面を色分けし、作成対象外を事前に合意しました。
データ移行の限界を先に共有する
現行DBに直接アクセスできないため、現行システムから出力可能なデータをもとに移行する想定であること、出力できないデータは手入力になること、画面からも出力からも確認できないデータは移行対象外になることを、提案段階で明示しました。
予算に合わせる方法そのものを提案する
「予算削減のご提案」として、先に予算を決めてから要件を決める進め方を別案として提示。必要に応じてオペレーションの変更・改善を行い、開発ボリュームそのものを削減するアプローチをご説明しました。既存オペレーションに完全に合わせた専用開発ほどコストが上がるという構造を、率直にお伝えしています。
成果RESULT
Oracleライセンス費用の削減を伴う構成でリプレースを実施
会員管理・会費管理・診療所管理・マスター保守を1システムに集約
未使用画面を事前に切り分けたことで、開発ボリュームを圧縮




長く使われている団体システムのリプレースでは、「今ある画面をすべて作り直す」と莫大な費用になります。今回は機能・画面の一覧を親子孫のレベルまで洗い出したうえで、使われていない画面に色を付けてお客様と確認しました。作らない範囲を先に決めることが、結果として予算内に収める最短の方法でした。