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事例紹介
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業務システム

配合塗料の在庫管理・廃棄削減システム

「配合室の塗料」を数える。属人化していた塗料管理を仕組みに変える

倉庫にしかなかった塗料の在庫管理を配合室・製造現場まで拡張。使いかけの塗料から優先的に割り当てるロジックで、廃棄コストの削減を図りました。

システム概要

業種
製造業(真空蒸着・塗装)
システム規模
塗料配合・割当/実績・廃棄登録/実績照会/製品マスタ/塗料マスタの5機能群/開発工数 80人日
開発期間
6ヶ月
費用レンジ
300万円〜350万円(サーバー機込み)/保守は月2〜4人日
使用技術
C#/Microsoft SQL Server 2019
プラットフォーム
Windows Server + SQL Server(サーバー機込みで提案)

背景・課題PROBLEM

倉庫の塗料は数えているのに、配合室の塗料は数えていない

製品の塗装のために原料を配合して塗料を作られているお客様でした。しかし在庫管理の対象が塗料倉庫に限られていたため、実態が見えていませんでした。

課題課題
  • 塗料倉庫のみQRコードで在庫管理されており、配合室や作業現場にある塗料はアナログ管理だった塗料倉庫のみQRコードで在庫管理されており、配合室や作業現場にある塗料はアナログ管理だった
  • 塗料の配合に関する知識が属人化していた塗料の配合に関する知識が属人化していた
  • 使い切れずに廃棄される塗料が発生し、無駄なコストになっていた使い切れずに廃棄される塗料が発生し、無駄なコストになっていた
  • 生産に必要な塗料の量を、在庫を踏まえて算出する手段がなかった生産に必要な塗料の量を、在庫を踏まえて算出する手段がなかった

提案SUGGESTION

  1. まず「塗料の再利用」の実態をモデル化する
  2. 在庫の割り当てに優先順位を持たせる
  3. 必要量・不足量・発注書まで一気通貫に
  4. 廃棄も記録して見えるようにする

まず「塗料の再利用」の実態をモデル化する

提案書では、現場で行われている塗料の再利用パターンを3つに整理してご確認いただきました。
・長期保管で溶剤成分が揮発した配合塗料に、同じ溶剤を補充して再利用するケース
・「クリア塗料10:艶消し剤2」で配合した残りに艶消し剤を追加し、「10:4」として別の受注に転用するケース
硬化促進剤を配合した塗料は時間経過で硬化して使えなくなるため、消費期限のような扱いを設ける必要があるケース
このモデルを共有したうえで、システムが管理すべき状態を定義しました。

在庫の割り当てに優先順位を持たせる

生産に必要な塗料は、① 製造部門にある一部使用済の塗料 → ② 配合室にある配合済塗料 → ③ 塗料倉庫にある塗料 の順に割り当てるロジックとしました。使いかけから先に消費することで、廃棄を減らします。

必要量・不足量・発注書まで一気通貫に

製品と受注数を入力すると必要な塗料量を計算し、配合済塗料と倉庫在庫を考慮したうえでどの塗料がどれだけ足りないかを表示。不足分の一覧からそのまま発注書を作成できるようにしました。生産計画が確定した場合は在庫の塗料を予約し、他の生産計画で使われないよう確保します。

廃棄も記録して見えるようにする

製造部門では生産完了後に使用した塗料量を入力し、硬化などで廃棄が必要な場合は廃棄する塗料・量・廃棄理由を登録。実績照会画面で製品名や塗料名から履歴を検索できるようにしました。

成果RESULT

  • 塗料倉庫だけでなく、配合室・製造部門の塗料まで在庫管理の対象に塗料倉庫だけでなく、配合室・製造部門の塗料まで在庫管理の対象に
  • 使いかけの塗料から優先的に割り当てる仕組みにより、廃棄量の削減へ使いかけの塗料から優先的に割り当てる仕組みにより、廃棄量の削減へ
  • 廃棄理由が記録されることで、無駄が発生している箇所を数字で把握できるように廃棄理由が記録されることで、無駄が発生している箇所を数字で把握できるように
  • 属人化していた配合比率を製品マスタのデータとして保持属人化していた配合比率を製品マスタのデータとして保持
commentコメント

在庫管理システムの難しさは、「同じものが状態によって別のものになる」ケースをどう扱うかにあります。塗料の場合、配合すれば別の塗料になり、溶剤が揮発すれば補充が必要になり、硬化すれば使えなくなります。提案の段階で再利用パターンを図に描いてお客様と認識を合わせたことが、後の設計を大きく助けました。

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