業務システム
引張試験装置とオフコンのデータ連携ツール
試験装置のCSVを、基幹オフコンへ。手入力をなくす小さな連携
試験装置が出力するCSVを基幹オフコンへ取り込むツールを開発。手入力の転記をなくしつつ、品質保証の確認プロセスは残す設計にしました。
システム概要
- 業種
- 製造業(アルミニウム押出加工)
- システム規模
- 試験装置のCSVを基幹オフコンへ取り込む連携ツール1本(6機能)/開発工数 40人日
- 開発期間
- 3ヶ月
- 費用レンジ
- 100万円〜150万円/以降の追加改修は各10万円規模
- 使用技術
- C#/富士通RDB(オフコン側)
- プラットフォーム
- Windows(オフコン端末)/富士通RDB
背景・課題PROBLEM
試験装置は数字を出しているのに、基幹システムには手で入れている
品質保証部門で行う材料の引張試験と、基幹システム(オフコン)が分断されていました。
引張試験装置は結果をCSVとして出力し、USB経由で品質保証端末に蓄積される
一方、試験成績書を発行する基幹オフコン(富士通RDB)には、その結果を人が転記していた
転記の手間と、転記ミスのリスクがあった
提案SUGGESTION
- 「取り込むものを選ぶ」画面をつくる
- 取り込み済みのCSVは削除する
- 接続先は設定ファイルで変更可能に
「取り込むものを選ぶ」画面をつくる
CSVを丸ごと自動取り込みするのではなく、蓄積された試験結果を一覧表示し、取り込む対象を選択する方式にしました。一覧には型番・仕様・材質・試験日を表示し、詳細も確認できます。品質保証の判断を挟める形にすることで、誤ったデータが基幹に入るのを防ぎます。
取り込み済みのCSVは削除する
選択された試験結果をオフコン内のDBに書き込んだあと、そのデータを保持するCSVファイルを削除。二重取り込みを構造的に防いでいます。
接続先は設定ファイルで変更可能に
CSVの格納先と、書き込み先DBの接続情報はconfigファイルで設定する構成としました。環境が変わってもプログラムの改修が不要です。
成果RESULT
引張試験結果の手入力転記が不要になり、作業時間と転記ミスを削減
取り込み対象を選択する方式のため、品質保証としての確認プロセスを維持したまま自動化
40人日規模の小さな開発で、日常業務の負担を継続的に軽減




装置とシステムの間に人の転記作業が残っている現場は、まだ多くあります。今回のように「装置がCSVを出している」状態であれば、比較的小規模な開発で連携が実現できます。全部を自動化するのではなく、確認の一手間だけ残す設計にしたのは、品質保証という業務の性質を踏まえた判断です。