こんにちは、クリエイティブSecの長谷川です。

Yoastの創設者であるヨースト・デ・ファルク氏は5月11日に自身のサイトで
「WordPressのシェアが縮小している」との記事を掲載しました。

Yoastとは

YoastとはSEOコンサルタントのヨースト・デ・ファルク氏によって創設され
2010年からWordPressのSEOプラグインである「Yoast SEO」を提供しています。

その「Yoast SEO」は、現在でも500万のアクティブなインストールと
累計3億5000万回以上のダウンロードがされた超メジャープラグインです。

いつからシェアが縮小しだしたのか

ヨースト・デ・ファルク氏によると、WordPressのシェアは常に拡大してきていましたが、今年の3月以降に縮小を始めました。

Month	Market share
Jan 2022	43.2%
Feb 2022	43.3%
Mar 2022	43.3%
Apr 2022	43.0%
May 2022	43.0%
11 May 2022	42.9%

参考までに、これまでのWordPressのシェア率を表したグラフを貼っておきますが
これをみても確かにシェアは右肩上がりでした。
（一番最後に下っているのは2022年5月17日のデータが含まれているため）

シェアが縮小した原因はなにか

ヨースト・デ・ファルク氏は、縮小原因についても言及し、以下の結論を出しています。

cwvtech.reportを見ると、この1年間で、平均してWixとSquarespaceのサイトは
WordPressのサイトよりもサイト速度が向上していることがわかります。
WordPressのサイトには現在パフォーマンスチームがあり、ある程度の進歩はしています。
しかし、まだ大きな前進はないというのが現状です。

WordPressではどのようにサイトを構築するか、悩む人が増えている一方
WixやSquarespaceは、サイト構築するためのツールとして、はるかにシンプルであり、
SEOツールの改良に伴い、WordPressに乗り換える理由はますます少なくなってきているとのことです。

WixやSquarespaceは、サイト速度とSEOの両方のベストプラクティスを実装しており
それにより全てのユーザーがサイト速度とSEOを向上させることが出来ています。

その結果、より多くのサイトがうまくいくようになり、世界のトップ1000万のサイトには
WixとSquarespaceのサイトがより多く含まれるようになりました。

WordPressのシェアを回復させるには、サイト速度とSEOの両方に焦点を当てる必要があります。

さいごに

恥ずかしながら、私はヨースト・デ・ファルク氏の記事を読むまで、WixやSquarespaceというものを知りませんでした。

ただ、かつてはブログやサイト構築にMovable Typeが多く利用されていたにもかかわらず
WordPressが台頭し、そのシェアを拡大していったように
いつかはWordPress以外のものが主流になるときが来るかもしれませんね。