RFIDタグの価格・単価相場|1枚いくら?値段が決まる5つの要素
こんにちは!!営業の笹本です!!
みなさん、RFIDの話を聞いて「便利そうやけど、タグって1枚いくらするの?」と思ったことありませんか?
商談の場でも、この質問はほんまによく出ます。しかも調べてみると「1枚5円」と書いてあるページもあれば、「1枚数千円」と書いてあるページもあって、どれを信じればいいのか分からなくなるんですよね。
先に結論を言うと、RFIDタグの値段は「どんなタグか」と「何枚買うか」で桁が変わります。在庫や物流でよく使う一般的なラベル型なら1枚十数円〜数十円くらいが目安で、金属に貼れるタイプや電池入りのタイプになると、一気に数百円〜数千円の世界になります。
この記事では、種類別の単価相場と、値段が決まる5つの要素、そして「1枚の値段だけで比べると失敗する」理由を整理します。
RFIDタグの価格・単価相場は種類でこう変わる
まずはざっくりの相場感です。価格は時期・数量・仕様でかなり動くので、あくまで目安として見てください。
【要確認】
| タグの種類 | 1枚あたりの目安 | よく使われる場面 |
|---|---|---|
| 一般的なラベル型(UHF帯・電池なし) | 10〜30円程度。数千万枚〜億枚規模の大量発注では5円前後まで下がる例も | 商品・ケース・段ボールの管理 |
| 金属対応タグ | 100円前後〜(形状や耐久性で上下) | 工具・金型・金属ラック・設備 |
| 耐熱・防水・耐洗などのハードタグ | 数百円〜数千円 | ユニフォーム、通い箱、屋外の資産 |
| アクティブタグ(電池内蔵) | 数千円〜1万円超 | 人や車両の位置把握など、遠くから読みたい用途 |
(出典:マーストーケンソリューション「RFIDタグの価格比較と選び方ガイド」(2026年2月)、RICOH 製造業DXラボ「RFIDタグの価格相場はいくら?」、TOPPANエッジ「RFIDタグの価格は?」)
【要確認ここまで】
海外でも傾向は同じで、米国の業界誌RFID Journalでは、ラベルに加工する前の素の状態(インレイと呼ばれる、チップとアンテナだけのもの)で1枚7〜15セント程度、電池入りのアクティブタグは25ドル以上と紹介されています(RFID Journal「How much does an RFID tag cost today?」)。

ちなみに、以前は一般的なタグでも1枚数十円以上していたそうで、ここ10〜15年でだいぶ下がってきました。金属対応タグも、昔はもっと高価だったものが100円程度まで下がってきたと紹介されています(RICOH 製造業DXラボ)。「RFIDは高い」というイメージのまま止まっている方は、一度いまの相場を見直してみる価値はあると思います。
RFIDタグの値段が決まる5つの要素
では、なぜここまで値段に幅があるのか。見積もりを見るときに押さえておきたい要素を5つにまとめます。
✅ 1. 電池があるか(パッシブかアクティブか)
電池を持たず、リーダーの電波を受けて動くのが「パッシブタグ」。電池を内蔵して自分から電波を出すのが「アクティブタグ」です。電池と回路が入る分、アクティブタグは桁違いに高くなります。在庫や物流の管理で使うのは、ほとんどがパッシブタグです。
✅ 2. 周波数帯(UHF帯かHF帯か)
RFIDにはいくつか周波数の種類があります。在庫・物流でよく使われるのは、数メートル離れても複数枚まとめて読める「UHF帯」。交通系ICカードのように、近づけて1枚ずつ読む「HF帯」もあります。用途もタグの作りも違うので、値段も変わってきます。
✅ 3. 形状と耐久性(ラベル・金属対応・ハードタグ)
ここが一番値段に効くポイントです。紙やフィルムのシール状のラベル型が一番安く、金属に貼っても読める構造のもの、熱や水や洗濯に耐えるもの、樹脂で固めたハードタイプになるほど高くなります。
RFIDは金属や水分の近くだと読みにくくなる性質があるので、「貼る相手」によっては安いラベル型が使えず、金属対応タグを選ぶしかない、ということもあります。
✅ 4. 発注する枚数
印刷物と同じで、まとめて買うほど1枚あたりは安くなります。相場表で「数千万〜億枚規模なら5円前後」とあるのは、まさにこの話です。裏を返すと、検証用に数百枚だけ買うときは、相場よりかなり割高になりやすいので、そこで驚かないようにしておくと安心です。
✅ 5. 印字・書き込みなどの加工
ラベルの表面にバーコードや品名を印刷する、タグのICチップに管理番号を書き込む(エンコードと言います)、といった加工を業者側でやってもらうと、その分の費用が乗ります。「タグ代」の見積もりにどこまで含まれているかは、比べるときに必ず確認したいところです。
「1枚の値段」だけで比べると失敗しやすい理由
ここが僕が一番伝えたいところです。タグの単価はつい気になりますが、実際にかかるお金はタグ代だけではありません。
- ✅ タグ代:相場表で見てきた部分
- ✅ 印字・書き込みの手間:自社でやるならRFID対応のプリンターや作業時間が必要
- ✅ 貼る作業:1枚数秒でも、何万点となると立派な人件費
- ✅ 貼り直し・再発行:はがれた、読めなくなった、を想定しておく
前述のマーストーケンソリューションの記事でも、単価だけでなく「貼付や再発行まで含めた実効コストで判断する」ことがコスト削減のコツとして挙げられていました。
考え方としてシンプルなのは、「タグ代×点数×頻度」に貼る手間を足したものと、「RFIDで浮く作業時間」を並べて比べることです。たとえば、毎月使い捨てで何万枚も貼るのか、一度貼ったら何年も使い回すのかで、同じ単価でも重みがまったく違ってきます。
タグ代を抑えるための考え方
「それでも、できるだけ安く始めたい」という方向けに、よく出てくる工夫をまとめます。
- ✅ 使い回せるものに貼る:通い箱、パレット、かご車、工具など、繰り返し使うものに貼れば、少し高いタグでも1回あたりのコストは小さくなります
- ✅ 貼る単位を見直す:商品1個ずつではなく、ケースや箱単位で管理できないか考えてみる
- ✅ 仕様をそろえる:部署や拠点ごとにバラバラのタグを選ぶより、標準を決めてまとめて発注したほうが単価は下がりやすいです
- ✅ 小さく試してから量産する:最初は少量で「本当に読めるか」を確かめる。検証段階のタグは割高でも、量産時に失敗するよりずっと安く済みます
ちなみに、2017年には経済産業省とコンビニ大手5社が、「2025年までに全取扱商品に電子タグを付ける」という「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」を出しています。ただしこれには「タグの単価が1円以下になること」などの条件が付いていました(LNEWS 2017年4月18日)。いまの相場を見ると、一般的なラベル型でも1円にはまだ距離があり、「1円タグ」は目標として語られている段階、と見ておくのが現実的かなと思います。
まとめ:RFIDタグの価格は「種類×枚数×使い方」で見る
- ✅ 一般的なラベル型(UHF帯・電池なし)は1枚10〜30円程度が目安。大量発注ではさらに下がる
- ✅ 金属対応は100円前後〜、ハードタグは数百円〜数千円、電池入りは数千円〜1万円超
- ✅ 値段を決めるのは「電池の有無・周波数帯・形状と耐久性・枚数・加工」の5つ
- ✅ 比べるときは単価だけでなく、印字・貼付・再発行まで含めた「実効コスト」で見る
- ✅ 使い回す・貼る単位を見直す・小さく試す、でタグ代は抑えられる
「うちの場合、どのタグになるんやろ?」というのは、貼る相手や現場の環境で答えが変わるところです。相場を頭に入れたうえで、まずは少量で試してみるのが一番の近道だと思います。参考になれば嬉しいです!
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