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年末繁忙期の出荷ミス対策|物量ピーク前にやる5つの備え
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年末繁忙期の出荷ミス対策|物量ピーク前にやる5つの備え

こんにちは!!営業の笹本です!!

みなさんの現場、そろそろ年末のピークが見えてきたころではないでしょうか。11月後半から12月は、EC・卸・製造どの業種でも出荷が一気に増える時期ですよね。そして増えると必ずついてくるのが「出荷ミス」です。

先に結論を言うと、

繁忙期の出荷ミスは、当日の「気をつけよう」では減りません。減るのは、物量が増える前の10〜11月に手を打った分だけです。

今回は、年末の物量ピークに向けて「今のうちにやっておくと効く備え」を5つに絞って整理してみました。大がかりな投資の話ではなく、明日から手を動かせる範囲の話が中心です😄

年末は「物量ピーク」と「慣れていない人手」が同時に来る

まず、年末がなぜしんどいのか。理由はシンプルで、作業量が増える時期に、作業に慣れていない人が増えるからです。

そもそも荷物の総量自体がかなり大きくなっています。国土交通省の資料によると、宅配便の取扱個数は年間で約50億個の水準にあります。背景にあるEC市場も、物販系の分野だけで15.2兆円規模(令和6年度)とされています(出典:国土交通省の公表資料(PDF)。EC市場規模は同資料が引用する経済産業省「電子商取引に関する市場調査」の数値)。

この水準の荷物が、1年のうちのある時期に集中して動くわけです。しかも現場では、ピークに合わせて短期のスタッフさんや他部署からの応援が入ります。普段より人は多いのに、ロケーション(棚の番号)も商品も、まだ頭に入っていない人が多い状態で一番忙しい日を迎えることになります。

ここで「ミスしないように気をつけて」とだけ言っても、正直どうにもなりません。気をつけるべき場所を、先に減らしておくほうが現実的です。

誤出荷が起きるのは、だいたい2つの工程

対策を考える前に、どこでミスが起きているのかを押さえておきます。物流現場の実務で語られる誤出荷の原因は、大きく2つに集中すると言われています。

  • ①誤ピッキング:違う商品を取る、数量を間違える(品番より数量の取り違えが多いという指摘もあります)
  • ②伝票・ラベルの貼り間違い:中身は合っているのに、別のお客様の伝票が付いてしまう

②がやっかいなのは、商品自体は正しいので検品をすり抜けやすいところです。しかもお客様側では「頼んでいない人の荷物が届いた」という形になるので、個人情報の面でも気まずい事故になります。

そして、ここで一つ耳の痛い話があります。ミス対策の定番であるダブルチェックは、やり方を決めずに人数だけ増やしても効きにくいと指摘されています。「誰かが見てくれているはず」とお互いが思って、両方が流し見になるパターンですね。これ、出荷に限らずどこの会社でもありそうな話やなと思います(出典:幻冬舎ゴールドオンライン(物流現場の誤出荷対策に関する解説)、freee「誤出荷とは」)。

誤出荷が起きやすい2工程と止めどころ
誤出荷はピッキングと伝票貼付に集中しやすい

物量ピーク前にやる5つの備え

というわけで本題です。どれも繁忙期に入ってからでは手を付けにくいので、やるなら今のうちがおすすめです。

✅ 備え1:出荷の多い商品を「取りやすい場所」へ動かす

一番効くのに一番忘れられがちなのがこれです。直近2〜3か月の出荷データを見て、よく出る商品を手の届きやすい高さ・入口に近い棚へ寄せておきます。

歩く距離が短くなると作業が速くなるのはもちろんですが、急がなくて済む=ミスが減るという効果のほうが大きいと思います。配置を変えるだけなので、お金はかかりません。

✅ 備え2:ピッキングと検品を「同じ人の流れ作業」にしない

自分が取ってきた物を自分で検品すると、どうしても「合っているはず」という目で見てしまいます。誤出荷削減の原則として、この2工程を切り離して相互にチェックする形がよいとされています。

人が足りない現場だと難しい日もありますが、「午前と午後で担当を入れ替える」くらいでも効果はあります。

✅ 備え3:ダブルチェックの「やり方」を1つに決める

人を増やすのではなく、手順を揃えます。たとえばこんな具合です。

  • 見る順番を固定する(伝票の宛名 → 品番 → 数量)
  • 指差し・声出しで確認する項目を決める
  • 確認した人がチェック欄に名前を書く

ポイントは、「2人で見る」ではなく「何をどの順で見るか」を決めることです。ここが揃っていないダブルチェックは、人件費が2倍になるだけになってしまいます。

✅ 備え4:新しく入る人向けの「1枚マニュアル」を作る

短期スタッフさんに渡す資料を、分厚いマニュアルではなくA4で1枚にまとめておきます。入れる内容は、

  • ロケーション番号の読み方(棚のどこを見れば番号が分かるか)
  • ピッキングリストの見方
  • 迷ったときに誰に聞くか
  • やってはいけないこと(例:数が足りないときに勝手に別の商品で代用しない)

この最後の「迷ったときに誰に聞くか」が意外と大事で、ここが書いていないと、新しい人は自己判断で進めてしまいます。

✅ 備え5:ミスを記録する紙を1枚用意する

繁忙期は「とにかく回す」モードになるので、ミスが起きても口頭で終わってしまいがちです。日付・工程・内容を書くだけの簡単な記録でいいので、残しておいてください。

繁忙期が終わったあとに、日別の出荷件数・誤出荷件数・残業時間を並べて見ると、どの工程がボトルネックだったかが見えてきます。これが来年の備えのいちばん確かな材料になります。来年また同じことで悩まずに済むので、ここはぜひ。

仕組みで止めるなら、どこから入れるか

ここまでは人と運用の話でしたが、「それでも件数が多すぎて追いつかない」という場合は仕組みの話になります。順番としては、

  1. バーコードでの検品:伝票と商品をスキャンして突き合わせる。誤ピッキングと貼り間違いの両方に効くので、最初に検討する価値が高いところです
  2. ハンディターミナルの導入:スキャンした結果をその場で照合して、違っていたら音と画面で止める
  3. RFIDでの一括読み取り:箱を開けずにまとめて確認する。タグのコストが見合う商材かどうかで判断が変わります

ただ、これらを繁忙期の直前に慌てて入れるのはおすすめしません。仕組みを入れた直後は現場が慣れておらず、かえって混乱します。今年は人と運用で乗り切って、落ち着いた1〜2月に試すくらいのスケジュールが現実的だと思います。

まとめ:今月やることは「配置」と「紙1枚」

  • 繁忙期の出荷ミスは、物量が増える前の仕込みで決まる
  • 誤出荷の原因は、誤ピッキングと伝票の貼り間違いに集中しやすい
  • ダブルチェックは人数より「見る順番を決める」ほうが効く
  • ピッキングと検品は、できるだけ同じ人の流れ作業にしない
  • ミスの記録を残すと、来年の備えの材料になる
  • 仕組み(バーコード・ハンディ・RFID)の導入は、繁忙期直前ではなく落ち着いてから

全部やろうとすると大変なので、今月のうちは「よく出る商品の配置を見直す」と「1枚マニュアルを作る」の2つからで十分だと思います。この2つはお金がかからないのに、効き方がけっこう違いますよ。

今年の年末も、無事に乗り切れますように!参考になれば嬉しいです😄

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